「あんな検査」って… 後編
前編より続き
良かれと思って言った何気ない言葉が
長男 仙ちゃんを傷つけていたなんて
『 あんな検査 』
しなきゃ良かった…
という一言が
どうやら
悪かったようだ。
ディスレクシアの検査に
辿り着くまでにもまた紆余曲折が
あった。
話がごちゃごちゃしちゃうので
今回はかいつまんで話すが
検査そのものを受けたのは
中1の夏休みだったと思う。
ディスレクシアというものを
説明欄、概要欄で
貼り付ける術は私にはないので
ご存知という前提で話を進めます。
ディスレクシアとは
日常生活には全く困らないが
読み書きが少し困難な人の事
日本語だと書字障害と言うそうだ。
当時に比べたら世間的にも
だいぶ認知されてきたが
まだまだな現状。
障害とつくので
私も当事者の仙ちゃんも
受け入れ難いものがあった。
高校受験を経て
希望の高校でも相当頑張った。
学び方を変えたら
『 僕にも出来る!』
と自信がつき
推薦で大学にも入った。
彼は彼なりに相当悩んだのだという。
しかし
自分の中で咀嚼して
前向きに捉えて
ディスレクシアと共存というか
認めて生きていこうと
思っていた矢先
私が否定した言葉
"あんな検査"
という言葉を使った事で
仙ちゃんの心を閉ざしてしまったのだ。
「母さんは
俺がディスレクシアだったら
嫌なの?」
あーそうか…
そういうことか…
私が検査させたのに
私自身が
受け入れられていないって事か…
結局
4月下旬
私が体調崩し
薬漬けの病院通いになり
不憫に思ったのか
元の優しい仙ちゃんに戻った。
まだまだ
私の葛藤は続く…